CMS名 : Evolution CMS 3.2.2
ブログというものが一般的になる前は、パソコン専用のソフトでホームページ(HP)を作成し、サーバーにデータをアップロードするという作業をしてきた。 特定のパソコンで更新作業するのが一般的だ。
Evolution CMS(Evolution)は、ホームページを管理するソフトだ。
ネットさえ繋がっていれば、ブラウザーを通して世界中どこからでも内容を更新できる。 また、ワープロのような感覚で、文章を作成したり、画像を貼り付けたりすることができる。 特定の更新作業を自動的に行ってくれるなど、使いこなせばブログより便利である。
現在では、パソコン、タブレット、スマホなどからHPを更新できる。
Wordpress というCMSは、ブログや企業・個人がアピールできるHPソフトで、世界で圧倒的なシェアを持つ。 ネット上での情報が多く、書籍も豊富だ。
一方、Evolutionは、国内では使用者が少ないと思われる。 Evolution系のCMSは、複数存在している。 wikipediaによれば、本家版はこちらとなっていて、日本版・ウクライナ版の開発者が共同で開発を進めている。
本件で扱うCMSは、https://evo.im/からダウンロードしたものである。 同じEvolution系でも管理画面が独特で、操作は異なる。しかし、コマンドなどは共通したものが多く、参考になる。
Evolutionの特徴は、一部であるが次の通り。
- テンプレートが比較的容易に作成できる。
- 消費メモリーが少ないことから動作が速く、サーバーにも優しい。
- 記事(文章)は、ツリー型に表示されて管理がしやすい。
- 複数の記事を同時に編集できる。
- 優れた機能を持つエディターがある。
- 独自のコマンドがあり、比較的多機能で柔軟なサイトを作成できる。
- 直接データベースのデータを抽出できる機能がある。
- Evolutionのエディタを使って、PHP言語で独自のモジュール(スペニット)を作成できる。
データベースに係る独自の機能を作成してみた。
データベースを作成し、山岳データを複数登録した。
山岳名、標高、所在地のいずれかまたは、複数の条件を入力し抽出、表示した。
任意のページに、検索条件を入力するためのテキストボックスとボタンを作成する。
検索ボタンをクリックすることで、条件内容を引数に持ったまま、指定ページに移動する。
指定ページに、条件を読み取り、データベースから条件に合ったデータを抽出するプログラムを設定する。(Evolutionでは、PHP言語のプログラムを直接記述できるスペニットという機能がある)
指定ページを開くと、スペニットというプログラムが実行されて、実行結果が表示される。
以上が、独自に作成したプログラムです。
使い方に慣れると、上記のプログラムは、30分程で作成できる。
他に、記事の検索、新しい記事一覧、最新の更新記事一覧、関連記事の一覧などアイディアあるHPが作成できる。 もちろん、公開されている既存のモジュールも利用できる。
Evolutionに関する情報は少ないため、一から作成するには敷居が高いのが難点だ。 また、バージョアップは行われているものの、後付のモジュールに関して、wordpressのような頻繁に改善されているようにはなさそうだ。
既存のものを組み合わせて使うCMSと違い、オリジナルモジュールも含め一から作り上げて、独自の機能を持ったホームページという点では面白いと思う。
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